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「日本酒 雁木とフレンチの賞味会」八百新酒造の見学と山口県の食材

レストラン 2020.02.16

ソムリエの小川でございます。
2月27日(木)の「日本酒 雁木とフレンチの賞味会」を開催するにあたり、2月3日、4日の2日間、山口岩国市にある八百新酒造へ見学に行ってまいりました。

JR岩国駅にて八百新酒造社長の小林様と待ち合わせ、小林様の同級生である高島様の蓮田(はすだ)へうかがいいました。2月は収穫期の最終段階であり、私たちも収穫作業を体験いたしました。岩国蓮根の特徴である粘りをいかし、山芋のようにすり卸してお好み焼きのように具材と一緒に焼いたり、蓮根餅や蓮根団子にするのがおすすめとのことでした。

その後、八百新酒造の蔵内を見学いたしました。
冬季以外でも酒造りができるように一新された蔵や、一般の方は入室禁止で、酒蔵の心臓部ともいえる麹室も見学いたしました。酒造りもオートメーション管理が進んでいる中、やはり職人の技が大切で、実際に蔵人が触れていないと細かな部分やムラが把握できない、手の感触や経験こそが大事、と力強く語っていた小林様の姿がとても印象的でした。

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つづいて、岩国市周東町祖生へ有機栽培農家の神尾様を訪ねました。よりお客様に喜んでもらうために、差別化をはかり独自性を持った農作物をつくるという、神尾様の考えに小林様が賛同し、岩国産の山田錦を使って「岩国のテロワール」を表現していきたいと新たな目標を掲げられました。
そのための好適な圃場として考えられたのが、島田川水系の上流エリアです。圃場の変則的な形状に加え、棚田のために収穫量が少なくなってしまう難点があるものの、気候変動や洪水被害からの回避が期待できます。また上流エリアということで不純物が入った水が流入する心配もありません。また標高が高い位置にあるので、昼夜の温度差も大きくなり、米の生育に良い条件が揃っています。この圃場で収穫された酒米で醸される雁木を早く飲んでみたいものです。

1日目の視察を終え、小林様とイベントの打ち合わせを行い、料理長の玉垣がイメージし考えたメニューをご確認いただきました。提供予定の2種類の日本酒を飲みながら、小林様のお酒造りに対するフィロソフィーをおうかがいし、提供順序やストーリーも含めて検討する良い時間となりました。また、一般販売前に「新酒:槽出あらばしり」を今回のイベントにあわせて特別出荷していただける約束もできましたので、イべント当日を愉しみにしておいてください。

2日目は周防大島の食材について調べに行きました。小林様が懇意にされている宮地様が地元食材(有機野菜、有機米、天然地魚)にこだわって営む1日1組限定の民宿「石鍋亭」へ。宮地様と取り引きのある熱い思いを持った鰆漁師 大内様をご紹介いただきました。こちらでサワランジャーと呼ばれる釣り方、こだわりの絞め方、扱い方をうかがいました。宮地様のご厚意で5日間熟成の鰆の炙りを周防大島の柑橘と塩で頂きました。玉垣は、普段使っている鰆と周防大島の鰆の身質(色味、血合いの少なさ、味わいの良さ)の違いに驚いていました。

続いては無肥料栽培をされている宮田様を訪ねました。畑に与えているのは島の海草と風呂焚きで出た灰、そして畑に生える雑草を引き抜いて放っておき土に還すという、サスティナブル農法の好例だと感じました。はじめは無農薬有機栽培をされていましたが、肥料を与えない方がより色艶が良くなったことに気付き、食べてみると明らかに味わいが深く、歯触りもしっかりしていたそうです。当然、収穫量は圧倒的に落ちてしまったのですが、土壌の肥料が抜けたと思われる頃から収穫量も少し回復してきたそうです。宮田様の見解では自力で生き抜こうとする強くたくましい微生物が良い働きをしてくれているとのこと。しかし、この度のイベントに際しても数が揃えられるか約束が難しいとのことでした。

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そして、貝専門業者STocKU平林様。この海域は適度な潮の流れがありながら、荒れることは少ないそうです。貝類、特にサザエは潮で振り落とされることが少なく、その証拠に殻も手で割れる位に薄く、角が全然ありませんでした。平林様は独自に「美人さざえ」と名付けているそうです。またSTocKUでは扱っている全ての貝類は砂抜きしてから出荷することにこだわりを持っていらっしゃいました。

周防大島からの帰路、小林様のご厚意で錦帯橋に立ち寄れ、ちょっとした観光気分も最後に味わえて、非常に充実した2日間でした。

2月27日(木)に開催する、スカイレストラン「ピトレスク」×八百新酒造「雁木」によるフレンチの賞味会。
料理長 玉垣の料理と“雁木”のマリアージュを酒作りのお話を交えながらお楽しみいただける特別イベントでございます。

当日初登場の古酒もお召し上がりいただけますので、ぜひご参加ください。スタッフ一同心より皆様のご予約をお待ちしております。

「日本酒 雁木とフレンチの賞味会」

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ソムリエ 小川

※掲載内容は投稿日現在の内容です

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